火災保険(地震保険)の比較、選び方

家を建てたら真っ先に検討しなければならないのが火災保険(地震保険)です。

もちろん義務ではありませんが、大切な家や家財を守るためには火災保険(地震保険)に加入しておくと安心です。

火災保険(地震保険)は様々なタイプの保険がありますので必要な補償を考え、保険を比較し選ぶことが大切です。

このページでは火災保険(地震保険)についてご説明します。

ちなみに私は元銀行員で宅地建物取引士とファイナンシャル・プランナー(CFP)の資格を保有しています。

 

 

火災保険とは

火災や落雷、爆発、風災、雪災などによって建物や家財に損害を被った場合に補償される保険です。

建物の構造や火災保険商品などによって保険料が異なります。

保険契約は1年から5年、10年、30年など長期の契約も可能で長く契約するほど掛け金は割安になります。

国内外の損害保険会社のほか共済系(全労済や県民共済など)の火災保険もあります。

 

火災保険の補償内容

保証内容は商品により異なりますが、一般的に火災、落雷、破裂・爆発、風災、雪災、雹災、外部からの物の落下・飛来などは対象になりますが、盗難や水害など補償の対象外となるものもあります。

補償範囲が広くなるほど保険料は高くなります。

ですからお住まいの地域の環境や取り巻くリスクを考慮して必要な補償を選択する事が大切です。

水害の恐れがある地域では、保険に水害の補償がなければ意味がありませんから。

ですからどこまで火災保険で補償されているのかをよく確認して契約することが大切です。

 

火災保険のおもな補償内容

火災・落雷・破裂・爆発

失火・放火・隣家からの飛び火、落雷、ガス爆発などによる損害、消火活動に伴う放水などで受けた損害

風災・ひょう災・雪災

台風、旋風、暴風、暴風雨、竜巻、ひょう、豪雪、なだれ等で受けた損害

水災

台風や暴風雨などが原因でおこる洪水・高潮・土砂崩れ等で受けた損害

※損害額が再調達価額の30%以上となった場合、または床上浸水を被った場合など、保険会社により規定が異なります

盗難

強盗、窃盗、またはこれらの未遂により盗取、(物理的な)損傷、汚損を受けた場合

水濡れ

給排水管設備の事故、他人の戸室で生じた事故等で受けた損害

物体の落下・飛来・衝突・倒壊

建物外部からの物体の飛来、落下、衝突(車の飛び込み等)で受けた損害

騒じょう・労働争議

デモなどの騒じょう等に伴う破壊行為で受けた損害

破損・汚損

上記以外の不足かつ突発的な事故で受けた損害

諸費用 (費用保険金)

臨時費用、失火見舞費用、地震火災費用、水道管凍結修理費用など。火災・風災・水災・水濡れ等の損害保険金が出る場合に、宿泊先を確保するなどの臨時の出費に充当できる一時金

「地震火災費用」は、地震を原因とする火災で建物が半焼以上(家財は全焼)になった場合など、保険会社により規定が異なります

 

地震保険

日本は地震の多い国です。

先の東日本大震災でも甚大な被害を被りました。

ですから、地震が気になる地域にお住まいの方は地震保険の加入を検討する必要があります。

地震保険とは火災保険では補償されない地震もしくは噴火またはこれらによる津波を原因とする損害を補償するものです。

火災保険だけでは、大切な建物や家財について、地震もしくは噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は補償されません。

地震による被害を補償するためには地震保険に加入していなければならないのです。

地震保険は単独での加入はできません。

地震保険は火災保険とセットで加入するようになっています。

保険料は割高になってしまいますが、加入しておけば万が一の際も安心です。

 

なお、地震保険の詳細については「地震への備えと対策.comの【地震保険に加入する】」の章で詳細に説明していますので、こちらもご覧ください。

 

火災保険(地震保険)の選び方

上述のように火災保険は様々な保証があります。

補償の範囲が広いほど、言い換えれば補償をたくさん付けるほど保険料は高くなります。

ですから、お住まいの地域で想定されるリスクを絞り込んで必要な補償を受けられるように組み合わせることが大切です。

損害保険会社の商品には自分の必要な補償のみを組み合わせてカスタマイズできる火災保険もありますので、無駄な補償をなくせば保険料を抑えることができます。

また、保険料は値段が上がっていく傾向にあります。

火災保険を年度契約にせず長期契約にすると割安になりますので、一時的な負担は増えますが検討する価値はあると思います。

火災保険は多種多様な商品がありますので、インターネットの火災保険比較のサイトなどで比べてみるのもいいでしょう。

損害保険会社の火災保険のほか共済系(全労済や県民共済など)の火災保険もあります。

補償内容のバリュエーションは損害保険会社に見劣りしますが保険料は割安です。

お住まいの地域が災害リスクの小さい地域でしたら、共済系の火災保険も検討する価値があると思います。

実際私が住む地域は台風のリスクはありますが、水害や地震のリスクは小さいところですので、私は現在県民共済の火災保険に加入しています。

共済によっては地震保険を付加できるところもあります。

私が加入している県民共済の火災保険(共済の場合は火災共済が正式名称です)は地震保険は付加できませんが地震等の場合に見舞共済金が支払われます。

保険料は年間2万数千円ですが、割戻金があるので実際の負担は1万数千円になると思います。