断熱材アイシネンの効果

家を建てる際、家内は外観にこだわりましたが、私は機能面にこだわりました。

私が最もこだわったのが家の断熱材です。

今は家を建てる際、断熱材は当たり前に入っています。

我が家は当初の設計では断熱材にロックウールが予定されていました。

今の家づくりでは断熱材にロックウールもしくはグラスウールを使用するのが標準だと思います。

もちろんロックウールやグラスウールでも充分な気密、断熱効果はあると思います。

しかし、いろいろ調べているうちに私は高気密高断熱である発砲系の断熱材を考えていました。

その中で断熱材はアイシネンにしたわけです。

 

家を建てる際、断熱材を何にするか迷われる方も多いと思います。

そこで、アイシネンの家に暮らして4年弱の感想を書いてみたいと思います。

素人ですので、数値に裏付けされたものではなく、あくまでも個人的な感想になりますのでその点はご了承ください。

なお、比較対象として私の隣の実家と家内の実家で見てみます。

隣の実家は築25年、断熱材が入っていないと思っていたらグラスウールの断熱材が施されていることが判明しました。

家内の実家は築40年超、当然断熱材は入っていません。

家内の実家は私の家から少し離れていますが(車で1時間程度の距離)、同じ県内ですので気候的にはさほど変わりませんので比較対象としました。

つまり、次のようになります。

我が家・・・アイシネンの断熱材

隣の私の実家・・・グラスウールの断熱材

家内の実家・・・断熱材なし

 

冬場の環境

やはり、断熱効果で最も気になるのは冬ですよね。

夏場の暑いのもかないませんが、冬場の寒さはとにかく体にこたえるものです。

 

アイシネンは天気のいい日はとても暖かい

今日は2017年1月24日、全国的に寒波に覆われ、ニュースでは大雪の話題が目立ちます。

ここ、熊本も九州とはいえ、かなり冷え込んでいます。

朝方の気温はマイナス4度で、日中の最高気温も6度とかなりの冷え込みです。

現在の時刻は午後3時過ぎです。

天気は晴れ。

外の気温は5度。

アイシネンの我が家の室内(私の仕事場の2階)の温度は16度弱あります。

1階はもう少し低いと思います。

暖房は一切入れていません。(厚着はしていますが)

このように、冬場の寒い日でも天気のいい日は日中であればほとんど暖房なしで過ごせます。

差し込んでくる日光だけで、部屋の温度は上昇しキープされています。

私は2階のバルコニーでタバコを吸うんですが、外は冷蔵庫のようです。

ちなみに昨日は雪が舞う曇天でした。

外の気温は今日とあまり差はありませんでしたが、さすがに日光がなかったので部屋の温度は10度前後でした。

このように、日当たりが良ければアイシネンの家は冬場でも日中は結構暖かいです。

晴天で外の気温が10度近ければ、室内の温度は20度を超えることもあります。

ただ、天気の悪い日は暖房が必要です。

しかし、ファンヒーターやエアコンで室内を温めておけば、暖房を消しても暖かさは結構キープされます。

これが高気密、高断熱の効果なのでしょうね。

 

グラスウールの実家は我が家より寒い

さて、グラスウールの隣の実家ですが、はっきり言ってアイシネンの我が家より寒いです。

日当たりも悪くなく、条件的にはさほど変わりませんが体感的に我が家より2~3度温度が低いように思えます。

両親が高齢なため日頃からファンヒーターを入れています。

ですから、暖房中は問題なく部屋の中は暖かいです。

暖房中はわからないのですが、暖房が入ってない時に実家に行くとその差は歴然です。

母は元気なので、父が日中デイサービスに行っている際は暖房を入れていない時があります。

そんな時に実家に行くと明らかに我が家より寒いことが体感できます。

暖房の効きはいいんですが、晴天の日光ではあまり暖かくなっていないというか、部屋の温度のキープ力が弱い感じです。

 

断熱材なしの家内の実家は論外

断熱材なしの家内の実家ですが、はっきり言っていつでも寒いです。

ここも日当たりのいい家ですが、どんなに晴天でも家の中は寒いですね。

先日も行ってきたんですが、その日はとても天気のいい日にもかかわらず、家の中は温度10度位しかありませんでした。

この天気なら、アイシネンの我が家でしたら、温度が18度以上あったと思います。

夜や朝方は家の中が特に冷え込みます。

正月に泊まった際は、布団をかぶっても寒くて寝付けない程でした。

義父は高齢ですので、普段いる部屋は常に暖房が入っています。

そうしなければ、寒くてかなわないんです。

とにかく、昔の断熱材のない家は寒すぎます。

暖房を切ればすぐに部屋が冷えますので、部屋の温度キープ力もお話になりません。

 

アイシネンは結露が付きにくい

寒い冬の朝は窓ガラスやサッシの縁に結露が付きますよね。

我が家は、家内と寝ている寝室にだけ結露が付くんですが、その他の部屋は一切結露が付きません。

メカニズムはよくわかりませんが、アイシネンは結露が付きにくいという話は以前から聞いていました。

しかし、寝室にだけは朝方結露が付いています。

個人的な感想ですが、寝室の結露は私たち夫婦の寝ている間の呼吸による物ではないかと考えています。

気密性の高い寝室に人間2人が長時間寝ているわけですから、呼吸による湿気もそれなりにあるんじゃないでしょうか。

でなければ、ほかの部屋の窓ガラスにも結露が付くはずです。

寝室以外で結露を見たことがありませんので、アイシネンは結露の付きにくい断熱材なんでしょう。

 

まとめ

アイシネンは、グラスウールの断熱材の実家より断熱効果は高いと思います。

数値的な裏付けがあるわけではなく、あくまでも私の感覚によるものなんですが・・・

もちろんアイシネンとは言え、夕方から早朝にかけては部屋の温度が下がります。

特に日当たりのために窓を大きく取っていますので、二重窓とはいえ、そこから冷たい外気が伝わってきます。

しかし、ファンヒーターやエアコンといった暖房があれば温まりも早く、暖房を切っても結構暖かさをキープしている感じはします。

我が家では、朝方は起床してから8時まではエアコンで暖房します。(8時までは電気は深夜扱いで安いため)

そして8時にエアコンを切るんですが、部屋の中は暖かく、その後は日当たりで充分室内が暖かくなりますので、夕食時(19時前後)までは暖房を使いません。

夕食時はさすがに室内の温度も落ちていますので、ファンヒーターを使用しています。

暖房機器の稼働としては、朝がエアコン1時間半、夜がファンヒーター3時間といった感じです。

1日の中で暖房機器を使用するのは4~5時間程度で済んでいますので、これもアイシネンのおかげだと思います。

 

夏場の環境

当地、九州の熊本の夏はメチャクチャ暑いんです。

特に7~9月は気温が35度を超える猛暑日が続きます。

暑いのもかないませんが、冬場の寒さに比べれば全然ましです。

 

アイシネンの我が家の2階は暑いが1階は比較的涼しい

私は毎日我が家の2階で仕事をしています。

夏場であれば朝から2階の部屋の温度は30度を超え、日中の気温が35度を超える日中は部屋の温度が38度位まで上昇します。

もちろん、窓はすべて開放し扇風機を回しても38度位まで温度が上がるんです。

正直、しんどい時もありますが、扇風機を回していればどうにかやっていけます。

冬の寒さはたまりませんが、夏の暑さはどうにかなるもんです。

我が家は吹き抜けが大きく、私の仕事場の2階は独立した部屋ではなく、吹き抜けで1階とつながっているんです。

面白いことに、昼食時、1階のリビングに降りると、結構涼しいんです。

1階のリビングと2階の私の仕事場は、ある意味同じ空間にありますが、1階と2階では温度が全く違います。

空間の中で暖気が2階に溜まっているんです。

当たり前と言えば当たり前なんですが、結構極端に1階と2階の温度が違います。

2~3度は違うんじゃないでしょうか。

夕食時に部屋を締め切ってエアコンをかけると、階段の途中からまるで別世界です。

冬場は吹き抜けのシーリングファンを回して、2階に昇った暖気を撹拌しますが、夏場はシーリングファンは一切回しません。

冷気が1階のリビングに滞留して涼しいからです。

そのかわり、就寝時に2階の寝室に上がる時には、2階の熱気に圧倒されます。

もちろん寝室は、私の仕事場と違い独立した部屋ですので、寝室のエアコンを付ければすぐに涼しくなります。

アイシネンは高気密・高断熱ゆえ、家の上下の温度差が大きいのでしょうね。

ただ、日中は2階で仕事をしていますが、屋根から伝わる天井からの暑さは一切感じません。

家の中の暖かい空気が2階に溜まっているだけの感じです。

 

グラスウールの実家の2階は灼熱地獄

断熱材がグラスウールの隣の実家ですが、1階は比較的涼しいです。

1階だけなら我が家より涼しい感じがします。

冬場に我が家の方が暖かいわけですから当然かもしれません。

実家は我が家と違い吹き抜けはなく、各部屋が独立しており、2階に3つの部屋があります。

弟も実家に2階で仕事をしていますが、夏場は屋根から伝わる天井の熱気で部屋の温度が40度を超えることも珍しくなく、日中はエアコンなしでは話にならないそうです。

母も日中の2階は地獄だと言っていました。

共通して言うのは、天井から伝わる暑さだそうです。

グラスウールで天井下や屋根裏も断熱してあると思うのですが、熊本の夏の暑さには敵わないようです。

アイシネンの我が家は天井から伝わる暑さは一切ありませんし、私は2階で日中もエアコンなしで仕事ができてますので、これもアイシネンのおかげかもしれません。

 

断熱材なしの家内の実家はエアコンが止まると地獄

暑いのはどこも同じですが、断熱材のない家内の実家もとにかく暑いです。

しかし、家内の実家は昔ながらの平屋建てなので、家中の窓を開けておけばなんとか暑さは凌げます。

ただ、夜寝る時は防犯上窓を閉めますので、エアコンなしでは眠れません。

エアコンが付いている間はいいのですが、エアコンのタイマーが切れると一気に部屋の温度が上昇し、暑くてたちまち目が覚めてしまいます。

アイシネンの我が家は、エアコンのタイマーが切れてもすぐに部屋の温度が上昇することはありません。

ですから、0時くらいまでエアコンをかけておけば、朝方までは寝ていられます。(朝方暑くて目が覚めることはありますが)

やはり、断熱材がなければ、冷暖房機器が止まると、即外気の影響を受けてしまうんですね。

 

まとめ

アイシネンは真夏の日光で屋根から伝わる暑さにはとても効果があるようです。

グラスウールの実家もエアコンは良く効きますが、とにかく2階の屋根から伝わる暑さはきついようです。

 

 

ここまで、アイシネンの家に暮らした感想を述べてみました。

何度も言いますが、これはあくまでも私の個人的な感想であり、数値や実証に基づいたものではありません。

ただ、自分の実家や家内の実家と比較するとやはり、差があるように感じます。

断熱材は基本的に家を建ててからは変更がきかないところです。

アイシネンは通常の断熱材より高価ですが、個人的にはアイシネンにしてよかったと思っています。

 

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