高気密高断熱な断熱材の種類

今は家を建てる際、断熱材は当たり前に入っています。

しかし、私の実家も家内の実家もそうですが、昔の古い家には断熱材が入っていません。

ですから夏暑く、冬場は冷え込むのです。

特に木造の建物ではそれが顕著です。

家づくりを勉強していくうちに断熱材の大切さが次第に分かってきました。

これは家のほかの部分と違い、壁の中ですから1度家を建てたら修正がきかない部分です。

ですから高気密高断熱の断熱材にはこだわりました。

この選択こそ倹約家の家内と最ももめたところでした。

 

当初の設計では断熱材にロックウールが予定されていました。

今の家づくりでは断熱材にロックウールもしくはグラスウールを使用するのが標準だと思います。

もちろんロックウールやグラスウールでも充分な気密、断熱効果はあると思います。

しかし私は高気密高断熱である発砲系の断熱材を考えていました。

どれほどの差があるのかはわかりませんでしたが、ロックウールやグラスウールより優れていることは明らかです。

高気密高断熱のできるだけ快適な家にしたい。

そう考えると発砲系の断熱材をぜひ使いたいと思っていたのです。

私が調べている中で気になっていたのがアイシネンという断熱材でした。

設計事務所に相談すると、実際アイシネンを導入するお宅は多く、施工の約半数がアイシネンを使っているとのことでした。

アイシネンのほかアクアフォームという発砲系の断熱材で施工した実績もあるそうです。

しかしネックはその価格です。

私の家の規模であればアイシネンを使うと80万円程度価格がアップするそうです。(ちなみにアクアフォームだと60万円程度アップ)

80万円と聞いて家内は猛反対。

バルコニーに続き、夫婦のバトルが始まります。

家内を説得する材料を求めてアイシネンを再度調べました。

アイシネンとは次のような断熱材です。

 

 

アイシネンとは(ホームページより抜粋)

アイシネンは、1987年にカナダで開発されました。周知のように、北米大陸には極寒や酷暑、乾燥地帯、日本以上の高温多湿地域など変化に富んだ気候風土があります。アイシネンはそうした多様な環境の中で検証され、比類の無い性能を実証してきました。今日では軽量発泡の断熱材としては北米No.1のシェアを獲得し、世界30カ国以上に普及しています。

アイシネンは建築現場で調合した原料を吹き付け施工(スプレー)する「現場発泡方式」が特徴です。フロンを使用せず、水のみで100倍に発泡するアイシネンフォーム(気泡)は、わずかな隙間にもよく充填され、理想的な高気密・高断熱を実現します。また、シックハウス症候群の原因物質とされるホルムアルデヒドなどVOC(揮発性有機化合物)を一切含まない、人にも地球環境にも優しい素材です。

 

つまり、家中をくまなく発砲断熱材で覆うことにより家の中を魔法瓶状態にし、高気密高断熱を実現しているのです。

ですから光熱費を節約し、夏涼しく、冬温かい家が実現できるわけです。

 

断熱材は家の性能を決める大きな要因だと考えていましたので、私はアイシネンに心が傾いていました。

家内にアイシネンの有効性を丹念に説明しましたが、納得してくれません。

「80万円の違いはあるの?」の一点張りです。

最後は、「断熱材は家のほかの部分と違ってやりかえがきかない。だからいいものを使いたいんだよ。家の外観は好きにしていいから、断熱材だけは高気密高断熱のアイシネンを使わせてくれ。」と拝み倒しました。

家内もさすがに折れてくれて、断熱材は私の希望通りアイシネンに決まりました。

 

実際に住んでみて、我が家は広い吹き抜けがある割には冷暖房は良く効いていると思います。

特に冬は日当たりがいいおかげで、日中は本当に暖かで暖房の必要はほとんどありません。

音も静かで、室内にいるとよっぽどのどしゃ降りでない限り雨の音も気付かないほどです。

最初からアイシネンの家に暮らしていますので、当初計画の断熱材ロックウールとの差異はよくわかりませんが、きっと良かったんだと思っています。

家内は「アイシネンの効果ってホントにあるのかしら?」とたまに皮肉を言いますが・・・

アイシネンを吹き付けた様子です

 

< 前のページ   次のページ >