家を建てるにはたくさんの住宅設備(住設)機器が必要になります。
システムキッチンやトイレを始め照明器具に至るまでその数は膨大です。
建築会社はそれらを安く調達できるルートを持っています。
例えば定価100万円のシステムキッチンであれば建築業者の仕入れ価格はだいたい半額の50万円程度です。
もちろん建築業者はその仕入れ価格に利益を上乗せするようなことはしません。
あくまでも仕入れ価格の50万円でシステムキッチンを提供してくれるのです。
定価ってあってないようなものですね。
仕入れ価格はメーカーと建築業者の間での価格になりますので、施工数の多い全国ブランドのハウスメーカなどはより有利な条件を持っているかもしれません。
ですから建築業者が提示している住宅設備(住設)機器の価格は、通常よりかなり割安なんです。
私は設計事務所に家の建築を依頼しました。
一般の建築会社ではありません。
家の建築の契約の際、細かな金額の内訳の入った見積書を貰いました。(トイレットペーパーの紙巻器1個の値段まで記されています)
その見積書の積算金額が契約金額になります。
その中には膨大な数の住宅設備(住設)機器も含まれています。
設計事務所の方が前から話されていたのですが、住宅設備(住設)機器などインターネットで安く手に入るものは私自身で調達しても構わないということでした。
設計事務所のルートでも安く調達できますが、実際インタネットで購入した方が安いケースも多く、最近はそのようにされるお客様も多いとのことでした。
家を建てるのはお金がかかります。
少しでも安く上げたいというのが人情です。
チリも積もればなんとかで私も挑戦することにしました。
驚くことに調べた大半の住宅設備(住設)機器はインターネットの方が安く調達できたのです。
これは大きなコスト削減になりました。
ただ、このやり方には2つの注意が必要です。
ひとつは建築会社が施主の住宅設備(住設)機器の自己調達を認めてくれるかどうかです。
私の場合は施工が設計事務所でしたので、設計事務所の方から提案してくれましたが、一般のハウスメーカーでしたらそれぞれ関係のある住宅設備(住設)機器メーカーがあるはずですのでそれ自体を認めない、もしくは嫌がる場合もあると思います。
もうひとつは住宅設備(住設)機器を自己調達する場合は工事に合せて商品を配送してもらうスケジュール管理が重要ということです。
インターネットで住宅設備(住設)機器を購入する場合、配送日程を工事に合せて発注する必要があります。
もし工事日に商品が届いて無ければ業者さんに多大な迷惑を掛けることになります。
ですからきちんとしたスケジュール管理ができない場合はおすすめしません。
以上2つの点に問題がなければ住宅設備(住設)機器のインターネット購入にぜひチャレンジしてみてどうでしょうか。
かなりの金額の買い物になりますので楽天などのポイントもたまりますし、私はそのポイントを使って液晶テレビを買いました。
検討方法
私が実際に行った検討方法をご紹介します。
大したことはやっていませんが、時間と手間はかかっています。
対象商品の洗い出し
見積書を最初からチェックし、自己調達の対象となりそうな商品を洗い出します。
もちろん住宅設備(住設)機器が対象で、建築資材などは対象外です。
対象となる商品はメーカー、商品名、型番、定価、見積価格をエクセルに転記します。(手書きでも構いません)
特に照明器具は膨大な数になります。
インターネットでの検索
対象商品の洗い出しが終われば、その商品一つ一つをインターネットで検索し見積価格と比較します。
私は価格COM、楽天、ヤフーショッピングの3つはすべて検索しました。
その中の最安値を先程転記したエクセルの横に金額とショップ名、検索先を追記します。
以上の作業を一つ一つの商品で繰り返していくのです。
単純作業ですがかなりの労力を要しました。
しかし、驚きの結果に夢中で作業したものです。
結果は以下のようになりました。
インターネットで調達しなかったもの(設計事務所の方が安かったもの)
システムキッチン
商品はLIXILのアミィというシステムキッチンです。
私たちが決めた仕様そのままにインターネットで購入できるんです。
しかも、送料無料です。
ただし、設計事務所の見積価格は割引率はなんと57%です。
なんでこんなに安く仕入れられるのか疑問ですが、これはネットショップも敵いません。
システムキッチンは設計事務所にお願いすることにしました。
システムバス
商品はTOTOのサザナというシステムバスです。
これもシステムキッチン同様、私たちが決めた仕様そのままにインターネットで購入できるんです。
設計事務所の見積価格は割引率はなんと59%です。
こちらもネットショップは敵いません。
システムバスは設計事務所にお願いすることにしました。
火災報知器
大した金額ではありませんが火災報知器は、設計事務所の方が安かったです。
設計事務所で調達した方が安かったのは上記3つだけです。
次は私が自己調達したしたものをご紹介します。
インターネットで調達したもの(インターネットの方が安かったもの)
エコキュート
給湯器は当初三菱電機のエコキュートで370リットルのオートタイプが設計事務所から提案されていました。
定価は69万円ですが、設計事務所の見積価格は35万円でした。(これでもほぼ半額ですね)
別に三菱電機でなくても構わなかったので、ほかのメーカーも含めてインターネットでエコキュートを検索します。
あるわ、あるわ、たくさんの業者がエコキュートを販売しています。
希望するタイプが20万円台でぞくぞく出てきます。
その中でとりわけ安かったのが東芝のエコキュートで送料込22万円でした。(リモコン代は別)
他のエコキュートと比較しても圧倒的に安いし、東芝なら間違いなかろうとこれに決定です。
設計事務所が当初提案した三菱電機のエコキュート35万円でしたのでなんと13万円の節約です。
トイレ
設計事務所の提案は1階、2階のトイレ共にTOTOの一体型シャワートイレでした。
2階のトイレは提案の通りTOTOの一体型シャワートイレにしましたが、1階のトイレは私のこだわりでLIXILのタンクレストイレSATIS(サティス)にしました。
TOTOの一体型シャワートイレはインターネットで3万円以上安く購入できました。
LIXILのタンクレストイレSATIS(サティス)もTOTOの一体型シャワートイレの見積価格とほぼ同値で購入しました。
さらに1階トイレの手洗い器LIXILの手洗いキャビネットスリムスクエアタイプは見積価格より4万円ほど安く購入しました。
金額は小さいですがトイレットペーパーの紙巻器、タオル掛け、トイレ用手摺りなどのアクセサリー類もインターネットで安く購入しました。
洗面化粧台
洗面化粧台はLIXILのピアラという商品です。
こちらは見積価格より6万円以上ほど安く購入しました。
照明器具、シーリングファン
照明器具はとにかく数があります。
しかし、そのすべてをインターネットで購入しました。
これは、型番の確認やや配送日の手配など結構大変でしたがトータルで約10万円ほどの節約になりました。
インターホン
PANASONICのカラー液晶タイプで、外側のインターホンは夜間ライトが付く商品です。
こちらは1万円程度安く購入できました。
テレビアンテナ
こちらは地上波用アンテナとBSパラボラアンテナです。
あわせて1万円程度安く購入できました。
エアコン
エアコンについては具体的な商品は決まっておらず見積価格は概算でしたが、結局それより20万円ほど安く購入できました。
ダイキンのうるるとさららの6.3kwタイプを購入したのですがこのエアコンは掘り出し物で、他のネットショップより10万円ほど安く購入できました。
カーポート
YKKのレイナポートというカーポートで6万円ほど安く購入できました。
以上が住宅設備(住設)機器をインターネットで自己調達した結果です。
細かく計算はしていませんが、設計事務所で調達するよりトータルで50万円以上節約できたことは間違いありません。
やった甲斐はあったと思います。