地盤改良を判定する土地の地盤調査

設計事務所に建築を正式に依頼した後、すぐに地盤改良が必要かを判定する地盤調査が行われました。

地盤調査は専門の調査会社が行います。

要は基礎を施工する前に家を建てる土地の地盤がどうであるか調査し、地盤が軟弱であれば地盤改良を行う必要があるのです。

この地盤改良が結構値段が高いらしく、何事もないよう祈るような気持ちでした。

ただ、私の土地がある地域は地下水が豊富で直線距離で約1kmのところに湖もあります。

ひょっとすると地盤改良が必要かなと内心ビクビクしていました。

 

地盤調査は専門業者がスウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)という方法で行いました。

 

 

スウェーデン式サウンディング調査(SWS試験)とは

なぜスウェーデン?

なぜスウェーデン式というのか不思議だったので調べてみました。

北欧のスウェーデン国有鉄道が1917年頃に不良路盤の実態調査として採用し、その後スカンジナビア諸国で広く普及した調査を、1954年頃建設省が堤防の地盤調査として導入したのが始まりで、1976年にJIS規格に制定され、現在では戸建住宅向けの地盤調査のほとんどが本試験によって実施されているそうです。

 

スウェーデン式サウンディング調査の方法

家を建てる土地の4~5個所を測定します。

私の土地の調査は5個所測定が行われました

5個所の内訳は家は建つ部分の四隅とその中心部です。

その5個所に先端がキリ状の器具に荷重を掛け、25センチ下がるまでにハンドルを何回転させたかによって地盤の強さを測定します。

従来、この試験は手動で行われていたそうですが、私の土地の地盤調査を行った調査会社はYBM社製のオートマチックGR SST-100自動データ収集機能(データ収集、データの記録、データの出力)試験機というものを使っているそうです。

 

スウェーデン式サウンディング調査の費用

調査会社によって差があると思いますが1個所の測定費用は2万円前後です。

通常、家を建てる土地の4~5個所を測定しますので総額で8~10万円程度というところでしょうか。

 

 

気になる結果はセーフでした。

これでひと安心です。

調査会社から「地盤調査報告書」なる書類を頂きました。

これが結構面白くて、スウェーデン式サウンディング調査を行った5個所のデータだけなく、明治35年の私の土地の古地図まで添付されていました。

地盤調査の結果、私の土地は調査した5個所とも4~5メートルの深さで支持基盤に達していました。

私とほぼ同時期に家を建てた友人がいて、私に先立って地盤調査が行われましたが、結果は地盤が軟弱ということで地盤改良を行い100万円以上かかったそうです。

地盤改良って結構お金がかかるんですね。

ちなみにその友人の土地の住所は「沼」の文字が入っているんです。

住所に水に関係する字が入っていたらやはり注意しないといけないですね。(この件は「家を建てる土地のチェックポイント」をご参照ください)