新築、リフォーム住宅の補助金、助成金

新築、リフォームに限らず住宅には様々な補助金、助成金があるんです。

国や県、市町村単位でも補助金、助成金があります。

県や市町村の補助金、助成金は地方によって異なりますので、そちらはお住まいの補助金、助成金を確認してみて下さい。

使える補助金、助成金は大いに利用した方がお得です。

このページでは私が利用した補助金、助成金を中心にご説明します。

 

 

地域住宅ブランド化事業の補助金

地域住宅ブランド化事業は国の補助金で、地域材を活用した長期優良住宅に対して現在は最大100万円が補助される制度です。

私の場合は120万円の補助金を頂戴しました。(補助金の額は年度で異なります)

この事業は地域材を利用して長期優良住宅を建てるだけで補助金を受けられるというものではなく、国土交通省から審査を受け採択された住宅生産者等のグループ(地域材を活用した長期優良住宅の供給を行う事業者グループ)が供給する住宅であることが要件となります。

私が家を建てた設計事務所はこの事業者グループに該当していたのです。

1事業者の補助金利用可能件数には制限があり、年間5件だったと記憶しています。

設計事務所は年間5件の枠の1つを私にまわしてくれました。

このような補助金があることすら知りませんでしたし、設計事務所からお話を頂いた時はとても感謝しました。

ただし、この補助金を利用するためには一定の要件を満たす付帯工事が必要になります。

たとえば、雨水浸透桝の設置であったり、電気自動車用の屋外コンセントの設置など80万円ほどの付帯工事が必要でした。

しかし、80万円分家のグレードが上がる上に120万円の補助金ですから何も問題はありません。

80万円の追加付帯工事を差し引いても40万円は浮いたことになります。

 

この補助金はどのハウスメーカーでも利用できるわけではありません。

事業者は中小の住宅生産者に限定されており、国土交通省の審査に通った事業者に限定されています。

私が家の建築を依頼した設計事務所はその事業者に該当していたから利用できた補助金です。

ですから、大手のハウスメーカーでは利用できません。

 

県産材プレゼント

これは補助金、助成金ではありませんが、私の住む地域では県の関連団体である県木材協会連合会というところが新築住宅を建築する人を対象に杉やヒノキの柱材、梁材、桁材をプレゼントしてくれるんです。

結構有難い制度で金額にして30万円程度の柱材、梁材、桁材が頂けるんです。

ただし申込者全員がもらえるわけではありません。

年間100世帯分、抽選なんです。

抽選は年3回行われます。

競争率は3倍程度でしょうか。

この制度も設計事務所から教えてもらいました。

申込みは施工業者が行い、私宛に抽選番号が記入されたハガキが送られてきます。

そのハガキを持参して抽選会場に行くことが、参加の条件です。

私は第1回目の抽選から参加しました。

抽選に当たれば約30万円の柱材、梁材、桁材がもらえるのですから参加者はみな真剣、会場は熱気ムンムンです。

ビンゴの機械で球を取り出す抽選方法です。

今回の当選は30軒分、参加者は約100名くらいでしょうか。

当選番号を呼ばれた参加者からはガッツポーズが飛び出します。

私たち夫婦は抽選番号9番が呼ばれるのを心待ちにしましたが、結局9番がコールされることはありませんでした。

再度2回目の抽選に参加します。

今回も当選は30軒分、参加者も前回同様約100名くらいでしょうか。

今度の抽選番号はラッキー7でした。

今度こそと期待を込めて参加しましたが、7番がコールされることはありませんでした。

3回目、今年度最後の抽選にも参加しました。

今度の抽選番号は私が敬愛する元巨人軍監督長嶋茂雄氏の現役時代の背番号3番です。

今回は当選は40軒分、参加者もグッと増えて百数十名はいそうです。

期待に胸ふくらませ3番のコールを待ちました。

しかし、とうとう3番がコールされることはありませんでした。

家内とガックリ肩を落としていると司会者がおもむろに「今回は最終回ですので、特別にあと20軒追加します」と予想外の展開。

その追加20軒で3番がコールされました。

気落ちしていただけに喜び倍増、年甲斐もなく思わずガッツポーズが飛び出しました。

やったぜ3番、さすが長嶋監督、メークドラマでありました。

こうして約30万円相当の柱材、梁材、桁材をゲットすることができました。

この30万円も建築費の削減になったわけです。

 

このように地域ごとに家づくりに関するプレゼントがあるのではと思います。

私も設計事務所に教えてもらうまでは全く知らなかった制度です。

建築業者に訪ねたり、県や市町村のホームページ等で調べることができますのでこのような制度があればぜひ活用されるといいと思います。

 

樹木の補助金、助成金

これは直接家づくりに関する補助金、助成金ではありませんが、家を建てた後庭に木を植える際に利用したものです。

この補助金、助成金は市の制度で、庭に木を植える際、一定の条件を満たす樹木であればその費用の半額(上限4万円)を補助するものです。

家を建てた翌年に1本の大きな木を庭に植えました。

私の住む地域では毎年早春に「春の植木市」というものがあり、そこで家内が気に入って購入したものです。

樹高は5メートルほどあり、クレーンで運んでもらって金額は6万円でした。

金額が6万円なので半額の3万円を市から頂きました。

 

 

私が家づくりで利用した補助金、助成金は以上です。

住宅の補助金、助成金はこのほかにもいろいろあります。

私は太陽光発電は設置しませんでしたが、太陽光発電にも補助金、助成金があります。

補助金、助成金は申請しなければ交付されません。

つまり、待っていても出ないお金で、こちらがアクションを起こしてはじめてもらえるお金なのです。

ただ、そのためにはどのようなな補助金、助成金があり、自分が使えるものは何かを知る必要があります。

私は設計事務所からその知識を教えてもらいました。

これから家づくりを検討される方はご自身が利用できる補助金、助成金はないかいろいろ調べてみて下さい。

方法は建築業者に尋ねるのがいいと思いますが、担当者が知識不足のこともあるので、ホームページ等を活用されるのもいいと思います。

私は利用できませんでしたが、多くの方が使えそうな補助金、助成金を以下でご紹介したいと思います。

なお制度は年度ごとで変わりますので以下は執筆段階(平成27年9月現在)で利用できるものになりますことをご了解ください。

 

省エネ住宅ポイント

省エネ住宅の新築やエコリフォームの普及を図り、住宅投資の拡大を目的とし、一定の省エネ性能を有する住宅の新築やエコリフォームに対して、様々な商品等と交換できるポイントを発行する制度です。

ポイントの付与対象工事はエコ住宅の新築とエコリフォームです。

1戸あたりの付与ポイントは30万ポイント(30万円分)で発行されたポイントは、以下のような商品等と交換可能になります。

1.省エネ・環境配慮に優れた商品

2.地域振興に資するもの(地域商品券、地域産品、復興支援)

3.全国で使える商品券・プリペイドカード(商品の提供事業者が環境寄附を行うなど、環境配慮型のもの)

4.環境寄附・復興寄附

 

エネファーム民生用燃料電池導入支援事業補助金

家庭用燃料電池システム「エネファーム」を住宅等に導入する方、またはリース等により提供を行う方に対して、その購入費用の一部を国が補助する制度です。

補助金の額は最大で新築35万円/1台、既築40万円/1台です。

 

ネット・ゼロ・エネルギーハウス支援事業補助金

2030年までに新築住宅の平均でZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の実現を目指すべく、高断熱外皮、高性能設備と制御機構等を組み合わせ、住宅の年間の一次エネルギー消費量が正味(ネット)でゼロとなる住宅(以下、「ZEH」という)を新築する、ZEHの新築建売住宅を購入する、または既築住宅をZEHへ改修する者に補助金を交付するものです。

補助金の額は定額130万円(一定の条件を満たす場合150万円)です。

 

 

また家づくりにおいては補助金、助成金だけでなく、減税や金利優遇などのメリットもたくさんありますので、使えるものはいかんなく活用し賢い家づくりに役立てて下さい。

くどいようですが、補助金、助成金等は申請主義ですのでこちらからアクションを起こさなければそのメリットは享受できません。

アクティブに動いてコスト削減に努めましょう。