2月は住宅展示場をまわり、たくさんのモデルハウスを見学しました。
気になるハウスメーカー、工務店はいくつかありましたが、まだこれといった決定打がありません。
さらに気になったのが実際そのハウスメーカー、工務店の評判はどうなんだろうといったことです。
早速インターネットで調べてみました。
出るわ出るわ、驚く数のクチコミが出てきます。
全国ブランドのハウスメーカー、工務店はもとより地場のハウスメーカーのクチコミも満載です。
もちろんすべてを鵜呑みにするわけではありませんが、実際ハウスメーカー、工務店と契約した人の生の声はリアリティーがありました。
内容を見ると驚くことにその多くがネガティブな投稿なんです。
良く考えれば契約したハウスメーカー、工務店に満足している人なら投稿なんてする必要もないので、不満のある人が投稿するケースが多いのでしょう。
もちろん中には契約したハウスメーカー、工務店の素晴らしさについて熱く書かれている投稿もありました。
面白いし参考になるので休みの前の日は徹夜で投稿を読み耽っていました。
不満は様々なタイプがありましたが、最も多かったのは契約後の対応の悪さとアフターサービスの悪さでした。
契約後の対応の悪さについては、契約にこぎつけるまでは異常なくらい熱心なのに、いざ契約すると急に対応が悪くなるといったものでした。
アフターサービスの悪さについては、建物引渡し後に発生する様々なトラブルに対応してくれないといったものでした。
確かにモデルハウスを見ただけではわからない情報です。
会社というよりも担当者次第といった側面もあるでしょう。
「このハウスメーカーと契約してとにかく後悔している、ここだけは絶対やめた方がいい」といった投稿も少なくありませんでした。
夢の詰まった人生で一番高い買い物なのに、このような投稿を見ると残念で悲しくなります。
契約したハウスメーカー、工務店の選定がいかに大切かとしみじみ思いました。
インターネットで地元ハウスメーカー、工務店の評判を見ているうちに気になる業者が見つかりました。
正確にいうとハウスメーカー、工務店ではなく設計事務所で個人の住宅も請け負っているようなのです。
ハウスメーカー、工務店ではないので情報も多くは出てこなかったのですが、何日もインターネットで調べているとたまにこの設計事務所の情報にヒットするのです。
その情報はネガティブなものはなく「施主の希望したいい家を造る」、「わがままを極力聞いてくれる」、「面倒見が良い」といったものが多くその設計事務所がだんだん気になってきました。
これまでハウスメーカー、工務店だけを見てまわっていたので設計事務所は訪ねたことがありません。
というより設計事務所が個人の家を建てるなんて考えてもいませんでした。
その設計事務所のホームページを見てみると病院のような大型の施設を始め個人の住宅もやっているようなんです。
設計事務所ってなんだか値段が高そうだなと思いつつ、話だけは聞いてみようと思い即電話、週末訪問することにしました。
インターネットで見つけた設計事務所に行ってみる
今回の建築業者探しで設計事務所を訪問するのは初めてです。
土曜日の夕方、約束の時間に訪問します。
そこはH設計室と言って住宅街の中にある、個人の家を大きくしたような佇まいの事務所でした。
中に通され応対してくれたのは初老の男性でここの社長でした。
「どうしてウチを知ったの?どなたかのご紹介?」と尋ねられ、
「実はインターネットで地元のハウスメーカー、工務店の情報を見ていたら御社の評判を見つけて、評判が良かったんで伺いました」と答えると、
「えー、そうなの?ウチのことがインターネットに書いてあるの?」と社長は驚いた様子。
話を聞いてみると、このH設計室は既存顧客からの紹介が90%で飛び込みで訪ねてきた私たちのような顧客は珍しいとのこと。
早速本題に入ります。
社長はヒアリングシートを取り出し、それに沿って話を聞かれました。
その内容は結構細かく、枚数は結構な数がありました。
どんな家にしたいのか、家族構成、今持っている家具、ペットはいるか、趣味は何か、その他もろもろ雑談を交えて聞き取りされました。
社長は実にユニークな方で、地元の方言丸出しのある意味お笑い芸人の風情さえ漂っています。
こちらも乗せられ、ついつい方言が出てしまいます。
しかしさすがは一級建築士、さりげないアドバイスもこちらが感心することばかり。
後にわかった話ですがこの社長、地元では結構有名な建築士で週1回ラジオ番組で家づくりのコーナーを持っている方でした。
どうりで話しが上手なわけです。
気付けばあっという間に4時間近く経っており、一旦お開きに。
社長が今日聞いた話をもとに絵を描いてみるので、出来たら連絡するとのこと。
帰りの車中、家内に「俺、なんだかここにお願いすることになりそうな気がする」と話していました。
正式に契約したのはこれから随分先のことですが、私の予感通り最終的にH設計室と契約することになります。
ただ、しばらくはH設計室と話を続けながら、他のハウスメーカー、工務店の訪問を続けました。
私の実家を建築した工務店に行ってみる
私の土地は実家の隣です。
実家は約25年程前に新築した建物ですが、結構造りがいいんです。
実家を建築した業者はM工務店と言って、もともと宮大工の流れをくむ工務店で仕事の良さは地元でも評判の業者です。
この近所はM工務店が建てた家が多数あります。
実際両親もM工務店に頼めばいいじゃないと日頃から話していましたし、私も実家の造りを見てM工務店の仕事の良さは充分わかっていました。
そこで、次はM工務店を訪問です。
M工務店は社長が交代されたばかりで、訪問した時、先代の社長がいらっしゃいました。
先代の社長は昔の施主の息子が相談に来たと大喜び。
いい家を造ってあげるから心配しなさんなと、すっかりその気です。
困ったなと思いながらも、担当者と話をします。
こちらのイメージなどを伝え、再度訪問することにしました。
すると担当者が来週の週末、ちょうど完成したお宅があって内覧会をやるので見に来ませんかと誘いを受けました。
M工務店の最新作も見たかったのでちょうどいいと思い、内覧会に行くことを約束してその日は終了です。
内覧会の日、晴天の中家内と出かけました。
場所は郊外で、土地は結構広いところでした。
タウン誌にも広告を出されていたようで、予想以上の賑わいです。
やっぱりM工務店は評判がいいだけあって、結構人気があるんだなーと感心しながら受付を済ませます。
先日応対してくれた担当者もいましたが、忙しそうだったので挨拶だけ済ませて中に入ります。
杉や檜がふんだんに使ってあり、木のいい香りがします。
リビングや和室も広くとってあり、開放感があります。
M工務店らしく細部にまでこだわった、とても落ち着いた和の雰囲気が漂うお宅でした。
感心しながら見ていると、隣の家内の表情は冴えません。
私はピンときました。
洋風が好みの家内は和の雰囲気が強いこのお宅に興味が湧かないのです。
私は和風、洋風にはあまりこだわりがなかったので興味深く見学をしていたのですが、家内はあまりお気に召さない様子です。
一通り見学を済ませ、この日は終了です。
M工務店の担当者から簡単なプランができたとの電話があり、再度訪問します。
作成されたプランをみると、間取り図と外観のイメージ図ができていました。
間取り図は結構大雑把で、並行しながら話をしているH設計室とは大違いです。
しかし何と言っても決定的だったのが外観のイメージ図でした。
和のイメージが強いんです。
やはり元が宮大工、どうしても和に行きがちなんでしょうね。
そういえば実家もご近所もM工務店の家も全て和風の家でした。
これでは家内が首を縦に振るわけがありません。
一通り説明を受けて帰りの車中、やはり家内はイメージに合わないと言います。
想像どおりでしたが、家内が気に入らない家を造っても仕方ありません。
実家を建築してもらった業者であり、先代の社長があれだけ乗り気になっていた手前たいへん心苦しかったのですが、後日丁重にお断りしました。
会社の先輩に紹介されたハウスメーカー、工務店に行ってみる
家を建てようとすると情報が欲しくて、会社の先輩・後輩構わず話を聞いていました。
それぞれのお宅は全国的なハウスメーカー、工務店だったり地場のハウスメーカーだったりと様々ですが、良かった点、悪かった点を率直に教えてくれました。
良く頑張ったものでこの頃になると話を聞いた会社の先輩・後輩が家を建てたほとんどのハウスメーカー、工務店と接触していました。
そんな中一人の先輩と話をしているとこれまで全く聞いたことのない、インターネットでも見たことのない業者の名前が出てきました。
Kという業者でハウスメーカー、工務店ではなく設計事務所でした。
話を聞いているとその先輩はかなり家づくりにこだわった様子。
よっぽど自慢のお宅なのか家を見に来ないかと言ってくれました。
喜んで伺いますとふたつ返事でその週末家内とお邪魔しました。
さすが自慢のお宅だけに洗練されたいい家でした。
広々としたリビングに大きな吹抜け、その吹き抜けにこれまた立派なむき出しの梁があっておしゃれです。
庭にはウッドデッキがあり、リビングに併設された小上がりにはちょっとした書斎があり男心をくすぐります。
会社の仕事にはこだわりがないのに家にはこだわってるなーと余計なことに感心しながら家中を見せてもらいました。
業者を紹介するよと言ってくれたので日を改めて話を聞きに行くことにしました。
Kを訪問する前にホームページをチェックしてみました。
ちゃんとホームページがあります。
結構洗練されたスタイリッシュなホームページです。
これまで手掛けたお宅の写真が載っており、結構かっこいい家があります。
なぜあれだけインターネットで情報を収集したにも関わらずKの情報がまったくなかったのか不思議に思いながらKの事務所を訪ねました。
Kの事務所は郊外にあり、広い土地にポツンと佇む事務所でした。
中に入るとこれまで手掛けたお宅の白い模型がたくさん置いてあり、さすが設計事務所の感があります。
一級建築士のWさんとコーディネーターのKさんと話をしました。
話しているうちに感じたことは、ここのコンセプトはカッコいい家づくりにあるようです。
紹介してもらった先輩のお宅しかり、ホームページの施工例の写真しかり、確かにスタイリッシュな家が多いことに納得です。
こちらの希望を一通り話し、それをベースに一級建築士のWさんが絵を描いてみるとのことでその日は一旦終了です。
数日後、プランができたと連絡がありその週末にKを訪ねました。
さっそく図面を見てビックリ。
なんとウッドデッキに植栽まで施してある図面でした。
間取りもこちらのほぼ希望通りで、確かにカッコいいのです。
これなら家内も大満足です。
足の悪い義父との同居を前提にしていましたので、義父の部屋にトイレや風呂といった水回りを近くして欲しいなどの要望を加えて修正を依頼し、再度プランを見直してもらうことにしました。
この設計事務所Kは最後の最後まで候補に残った業者でした。
季節はもう4月になっていました。